日本人学校・中2生
<合格率・2019年第1回(6月)・上海日本人学校中2生>
2級:受験者の約67%(全国平均:約16%)
うち今回初めて2級を受験して合格した割合:約20%
準2級:受験者の約67%(全国平均:約18%)
うち今回初めて準2級を受験して合格した割合:約82%
3級:受験者の89%(全国平均:約55%)
うち今回初めて3級を受験して合格した割合:約84%
<年間合格者数・昨年(2018年)・上海日本人学校中2生>
2級: 中2生の約14%
準2級: 中2生の約36%(約1/3)
3級: 中2生の約36%(約1/3)
中2生の約72%が準2級&3級に合格しています。この割合は例年と大きく変わりません。
<海外ならではの背景>
上海に限らず海外において日本人学校中学生の2級受験率&合格率は、日本国内よりもはるかに高くなっています。
これは帰国生入試で優遇される2級取得を目標とする生徒が多いことが要因の一つとして挙げられます。
また、日本国内でもIBカリキュラムを導入した高校が増え、英語を学習言語とするグローバル教育が盛んになっていることからも「中3で英検2級以上を取得しておきたい」という生徒が今後さらに増えると予想されます。
<様々なアドバンテージ>
英検2級以上を取得することで下記のアドバンテージを得ます。
・中学で英語を圧倒的な得意科目にできる
・日本の高校入試で英語を武器にできるので他教科の対策に時間を回せる
・高校進学先の選択肢が広がる(国内の高校グローバルコース、海外インター校、英語圏など)
・中高時代での短期英語圏留学が充実する
<中2の各級受験者数から見えること>
例年、中2受験者が最も多いのは3級、その次が準2級となっています。
ここから、海外(上海)の日本人学校中学2年生にとって、「中2のうちに3級&準2級を合格し、3年生で2級に合格すること」を目標&プランにしていることが見て取れます。
<3級&準2級は1回で合格する割合が高い>
過去の上海における日本人学校中2生の準2級合格率は70%~50%、3級合格率は90%~95%となっています。
さらに、1回の挑戦で合格する割合は3級、準2級ともに80%を超えています。
<中2で2級はチャレンジするべきか?>
チャレンジはもちろん、合格することを目標にして下さい。
準2級まで順調に合格してきたのに2級の壁にぶつかり、「2級は中3にならないと無理」と諦めてしまう生徒が多くいらっしゃいます。しかし、実は学年は関係ありません。準2級レベルの文法力、読解力があれば、地道に2級の語彙力を強化することで合格が可能です。下記の「絶対必要条件」もぜひ参考にしてみてください。
<さらに高い目標を!>
EDUIC主催の上海&他国&日本での教育セミナーでは、中学2年生家庭に「英語が好き、得意なお子さまは、中学時代にできれば準1級、TOEFLにチャレンジさせてみてください」と、さらに高い目標設定をお勧めしています。日本国内のグローバル教育充実に伴い、2級が帰国生としてのメリットとされてきた時代は終わりに近づいてきています。
<合格に必要な絶対必要条件>
合格基準と個々の英語力のギャップは様々ですので、個々の合格可能性&合格までの学習プランを把握するためには、絶対必要条件のレベルチェックを必ず行ってください。
レベルチェック後、絶対必要条件が満たされていれば、短期間の総合実戦練習で合格する可能性があります。
絶対必要条件を満たしていなければ、苦手分野の読解力や語彙力の補充にしっかりと時間を使ってください。過去問などの実践問題に手を付ける段階ではありません。
<リスニング&ライティングは?>
英検のリスニング&ライティングに出題される内容&語彙力は、各級の読解問題で出題される内容&語彙力に比べて非常に易しいレベルとなります。
(2級ライティングのトピック例)
・都会か田舎か?
・個人旅行かパッケージ旅行か?
・子供のインターネット使用は制限すべきか?
よって、絶対必要条件=読解力&語彙力をクリアすれば、リスニングやライティングは自学で十分です。ライティングがどうしても不安な場合は対策教材で数回、保護者や指導者がチェックしましょう。
<注意点>
○前回の英検成績表を見るだけでは絶対必要条件を満たしているか判断するには不十分です。
○中2は各教科(特に数)の学習内容が難しくなり、家庭学習(各教科の宿題、予習、復習)に多くの時間を要する時期です。英検にチャレンジする場合は、そこに英検学習時間が加わりますので、どれも中途半端にならないよう、しっかりと保護者が学習内容、時間を管理する必要があります。
EDUIC英検事務局
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