オイスカ上海日本語幼稚園
「豊かな人間性」を持った保育者
5月にオイスカ幼稚園本園を訪れた際、黒田理事長から話を伺う機会が持てた。オイスカが海外において幼稚園教育を始めた経緯、様々な困難、それらを乗り越え、上海市教育委員会からの視察、タイ文部省から正式な幼稚園カリキュラムとして認定されるなど、海外において高い評価を受け始めたオイスカの保育を垣間見ることができた。
まず、印象に残ったことは、黒田理事長から、園長、職員全員にまで教育理念がスタッフ全員に浸透していること。当り前のように聞こえるが、実はこれが現在の各教育現場において最も難しい課題である。
各教育機関に訪問する際に、「採用にどれだけの重点を置いているか」「研修に対する意識」を質問や観察から必ずチェックする。私自身の経験から、日本、海外を問わず、「保育者(教師)が互いに理解し合い、高め合う場」で学ぶ子どもたちは、能力だけでなく高い「人間性」が養われると確信しているからである。(EDUIC福井)
”人間形成の基礎づくりに大いに影響を与える人柄、人間性が更に重要です。この為にも豊かな人間性を持って、子どもと一緒に遊べる保育者を迎え、上海の皆様に安心していただけるよう日夜努力しております。”(入園資料 黒田理事長挨拶より)
保育を花にたとえると
オイスカ幼稚園からいただいた資料から、日名子初代園長の言葉を紹介したい。
「保育は芸術であり、あくまで花のごとくとらえたい。たえず保育者が感情をただよわせてこそ保育の花は開く。」
「保育の花には植物の花と同じように「環境」が大切である。海外での環境は、日本の子どもたちにとって、必ずしも良い環境とは言えないかもしれないが、どうしたらきれいな花を咲かせられるか工夫するのが保育者の役割である」
四季の保育
体育専門教師による週1回の体育遊びをはじめ、様々な通年活動を行っているが、季節に応じた活動・行事が充実している。特に興味深いのが「農園活動」。園内や関係大学等の農園で、空豆収穫・とうもろこし収穫・いも掘りなどを子どもたちが体験している。玄関に入ってすぐの掲示板に貼られた子どもたちの「泥んこ遊びの土がついた好奇心旺盛な笑顔」が印象的である。
キャンパス情報
本園:
上海市長寧区茅台路715弄20号(威寧小区内) TEL:(021)6290-3298
天山分園:
上海市長寧区新漁路450号 TEL:(021)6238-9335
東櫻分園:
上海市浦東新区臨沂北路200号東櫻花苑S棟2階 TEL:(021)6889-9031
HP: http://www.oisca-youchien.net/shanghai/index.htm
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